由緒ある町で提案する時空間のリノベーション
昭和36年につくられた木造倉庫をテナントビルへと改修。ヴィンテージな雰囲気の建物の外観をそのままに、年月から生まれた味わいを生かす事で街へ寄与する場所へとなる事を目的として設計しました。スチールの大開口を道側につくる事で新たな顔として人々を招き入れます。大きなトップライトを設け、構造補強の耐力壁に囲まれた吹抜け空間は、全体を繋ぎながらやわらか光りを内部へ届け、人々を内部へと誘い、心地の良い場所をつくりだします。スチールの趣きある窓やサイズの違う丸梁、連続する鉄骨トラスなど既存部材の持ち味をそのままに、空間の持つ魅力を最大限に引き出しています。建物に宿る歴史や、個々の素材が持つ記憶を継承し、魅力を引き出す事で建築がもう一度、街の新たな風景をつくりだす事を期待しています。
Location Nihonbashi, Chuo-ku, Tokyo Hamacho
Completion date 2017.8
Osamu Nishida+Sho Shiowaki+Yuasa Tomoe
Photographer Koichi Torimura
Site area 108.54㎡
Construction area 97.59㎡
Total floor area 192.06
Contractors WACT
Partner Tansei Humanet / MAEDA MECHANICAL ELECTRICAL CONSULTANT